真冬に入り、各地で気温が下がっていますので、凍結路面によるスリップ事故が相次いでいます。
スリップしたとき雪山などに衝突して止まり、物損事故程度で済んでいるケースが多いものの、ワゴン車などが横転して、乗員が大怪我をする事故も発生していますので注意が必要です。
さる1月21日午前9時20分ごろ、北海道鶴居村にある道路のゆるやかなカーブを走行していた障害者支援施設の8人乗りワゴン車が、圧雪アイスバーンとなった路面でスリップし横転しました。
この事故では8人とも搬送され、高齢者の1人が骨折して重傷となっています。
凍結路で急なハンドル操作やブレーキ・アクセル操作をするとスリップ・スピンしやすく、車高の低いセダンと比べて重心の高い車は横転する危険が高まります。
凍結路面でカーブするときは、事前に直線部分で十分に減速しておき、カーブでは軽いアクセルを一定に保ちながら極力ハンドルを少しずつゆっくり動かすことを心がけましょう。
乾いた路面と同じ感覚で十分に減速しないまま急にアクセルを戻して曲がったり、強いハンドル操作をすると、スタッドレスタイヤでも滑る事があるので、注意が必要です。また、ブレーキ操作もしないように注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2022.2.1更新)
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雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。