さる2月28日に京都府亀岡市にある小学校前の横断歩道で、児童が登校中は必ず「歩行者信号を青」にするシステムを備えた信号機が設置された、とニュース報道がありました。
信号機は10年前の2012年4月、18歳の少年が運転する車が暴走して集団登校の児童など3人が死亡した「亀岡暴走事故現場」の近くで、登校する小学生を守るために導入されたものです。
児童が登校する朝の1時間だけ、歩行者側が常に青信号になる仕組みで、車が停止線に止まるとセンサーが感知して歩行者側の信号を赤に変えて車を通すシステムになっています。
先頭車両が常に赤信号で停止することから、歩行者を守る効果が期待できます。
本来であれば、小学生が登校時に利用するような横断歩道では、信号の有無に関わらず車は必ず停止して、歩行者の横断を優先すべきです。
しかし、我が国では3割程度の車が停止するものの、多くの車は横断歩道の歩行者を無視して通過しますので、横断する子どもたちは常に危険にさらされています。
学校の前や登校時に限らず、すべての横断歩道で歩行者がいるときは必ず車を赤信号で停止させるシステムにしていくべきなのかも知れません。
車優先社会の終わりを告げるシグナルとして、こうした信号機の運用を応援したいと思います。
(シンク出版株式会社 2022.3.4更新)
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