さる3月16日午前8時前、兵庫県姫路市の国道を走行していた貨物トラックが、自転車に乗って横断歩道を渡っていた通学途中の女子高校生をはねる事故がありました。
事故の現場は、片側1車線の押しボタン式の信号機がある横断歩道で、運転者は「手前で青信号を確認したが、事故の時は見ていない」と話しているということです。
押しボタン式の信号機がある道路を走行するとき、注意しなければならないことがあります。
一つは、押しボタンを押さずに車側の信号が青のまま横断してくる歩行者や自転車です。ボタンを押しても信号が変わるまで時間がありますので、待ち時間を嫌がってボタンを押さずに渡ってくるパターンです。
もう一つは、ドライバー側の意識の問題です。通常の交差点と違って、横断者がいないときには青信号(あるいは黄点滅)なので、いつも通行している人は、信号に意識が向かないことがあります。そのため、赤信号になっても見落とすことが少なくありません。
押しボタン信号のある場所では、信号の色を確認することはもちろんですが、信号が青でも信号を無視して横断してくる歩行者や自転車がいないかをチェックしてください。
(シンク出版株式会社 2022.3.25更新)
近年、道路を横断している歩行者や自転車との衝突事故が多発しています。事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて、前方をよく見ていなかったなど、発見が遅れるケースがほとんどです。
本冊子は、横断歩行者や自転車を見落とさないために、どこをチェックするかを詳しく解説しておりますので、事業所での事故削減に効果的な1冊となっています。