片側1車線の道路は、交通量が多くても路肩の狭い場所があるので、大きな車同士のすれ違いなどは気を遣います。
道路には車だけでなく自転車や歩行者がいますので、無理をしないで止まって相手をやり過ごすことを基本的な運転習慣にしましょう。
さる4月11日午前9時頃、大阪府東大阪市の国道で、建設作業員(22歳)が運転するトラックが左側の路肩を走っていた電動自転車に幅寄せして接触しました。
接触のはずみで自転車はバランスを崩して転倒し前シートに乗っていた3歳の男の子が車道に投げ出され、このトラックにはねられて死亡しました。
トラックを運転していた作業員は、「事故直前、向かいからバスが来て左に寄せた」と話しているということから、左側をよく確認しないで幅寄せしながら対向車線のバスをやり過ごそうとして、自転車と接触したものと思われます。
狭い道で路線バスを止めるのはまずいと感じたら、自分が避けようとするのは間違っていません。しかし、左側に寄せる前に路肩にいる自転車や歩行者をイメージするべきでした。
常に、ハンドル操作をする前に寄せる側の安全確認をして、少しでも危険だと感じたら、まず減速あるいは停止して対処するべきです。
私達も、つい止まるのをおっくうに感じて、「少しよけよう」とよく確認もしないでハンドル操作で避けてしまうことがありますが、こうした運転習慣を続けていると、事故に結びつく危険があることを肝に銘じて運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2022.4.13更新)
本テストは、8つの運転場面をイラストで見て、自身が「危ない」と思う危険要因を答えることで、自分自身の危険に対する感受性を診断していただくことができるトラックドライバー向けの自己診断テストです。
本テストは、4つの交通場面それぞれにおける危険感受性と、3つの危険要素に対する危険感受性の、2つの軸から診断することができます。