自覚のない飲酒運転はありません

 さる4月10日午前6時10分頃、福岡市内の道路を走行していた軽乗用車がふらつきながら走行しているのを警察官が発見し、飲酒検査をしたところ呼気1リットル中0・2ミリグラムのアルコールが検出されたため、現行犯で逮捕される事件がありました。

 

 軽乗用車を運転していた男性は、元警察官で交通安全協会に勤務しており、「前日の夕方に缶チューハイを飲んだ。酒は残っていないと思った」などと話しているということです。

 

 飲酒運転をする人は、よく「前日飲んだ酒が残っているとは思わなかった」という言い訳をしますが、実際にはこの事例のように基準値以上のアルコールが検出されるケースがほとんどです。

 

 以前、一定の量のアルコールを摂取して、30分経過するごとにどれだけのアルコールが検出されるかなど、飲酒実験に何度も参加したことがあるのですが、体内に少しでもアルコールが検出されたときには、それなりの自覚がありました。

 

 ですから、これだけのアルコールが体内にあれば、本人としては体内にアルコールが少し残っているという自覚があると思います。そうした自覚があるにもかかわらず、「運転できないほどではないな」などと自分を誤魔化して運転しているのだと思います。

 

 少しでもアルコールが残っていると感じたら、絶対に運転しないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2022.4.15更新)

■酒気残りによる飲酒運転の危険を理解できる教育教材

 いわゆる二日酔いや、飲酒後少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。

 

 小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しています。

 「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができる教育資材です。

 

 

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