右左折時には横断歩道手前で停止して確認を

 皆さんは交差点で右左折するとき、横断歩道の手前で一時停止する習慣をつけていますか?

 物流会社などの中には社内規定で停止を義務づけているところもありますが、道路交通法上は必ず一時停止をする義務はなく、横断歩道を横断する歩行者や自転車がいないことが明らかな場合は、そのまま徐行して通過できます。

 

 しかし、右左折時に進行しながら横断歩道上の安全確認を完璧にするのは難しく、一時停止して確認をしてから進行を判断するのが安全な行動です。実際に右左折時は横断歩行者や自転車との事故が多く、とくに信号交差点では、車と横断歩行者との事故の63.6%が右折時に発生しているという統計分析があります(*)。

 

 さる4月12日午前8時50分ごろ、千葉市中央区の市道の信号交差点で、右折しようとしたコンクリートミキサー車が対面から自転車で横断してきた20~30代の女性と衝突し、女性は頭などに重傷を負いました。

 ミキサー車は「左折してきた車に隠れて自転車に気づかなかった」と述べており、対向左折車の死角を確認しないまま右折したのでしょう。左折車が停止していたら「死角に横断歩行者や自転車がいるのかもしれない」と危険予測するべきでしたが、そうした予測も甘かったものと思われます。

 

 交差点では様々な交通参加者が錯綜するので、多岐にわたった確認が求められます。とくに右左折時は歩行者・自転車を見落とす危険が大きいことを意識して徐行で進行し、一時停止を励行しましょう。 

(シンク出版株式会社 2022.4.19更新)

 

*イタルダ・インフォメーション№140「信号交差点での右折四輪車と横断歩行者の事故」より

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 近年、道路を横断している歩行者や自転車との衝突事故が多発しています。事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて、前方をよく見ていなかったなど、発見が遅れるケースがほとんどです。

 

 本冊子は、横断歩行者や自転車を見落とさないために、どこをチェックするかを詳しく解説しておりますので、事業所での事故削減に効果的な1冊となっています。

 

 

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