さる5月31日、岐阜県郡上市の東海北陸自動車道を走行していたぎふ綜合健診センターの検診車から女性職員が転落して、死亡する事故がありました。
警察では、車両の後部左側にある乗降口の扉が完全に閉まっていない「半ドア」の状態だった可能性があり、女性は扉を閉めようとして助手席を離れたとみられています。
検診車は、トラックを改造した特殊車両で、運転席とレントゲン台などが置かれた車体の間に仕切りはありますが、走行中も車内を行き来できる構造だったということです。
乗用車を運転しているときでも、走り出すと「ドアが開いている警告灯」が点灯していることがあります。
そういうとき、もう一度各ドアの状況を確認して、半ドアになっているドアを閉め直すことになりますが、走行中に閉め直したりしていませんか?
たとえば、後部席などを閉め直す場合、発進直後のスピードが出ていないうちは可能だと思いますが、スピードが出ている状態では、ドアを開けた途端に大きな風圧がかかって全開になったりして、重大な事故につながる危険があります。
半ドアに気づいたら、走行中に直すのではなく車を安全な場所に停止してから閉め直すようにしてください。
(シンク出版 2022.6.10更新)
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