路線バスや大型トラックの後方を走っていると、「この車は交差点右左折時に一時停止します。ご理解とご協力をお願いします」といったステッカーを貼っているのを見ることがあります。
道路交通法では徐行ですむ場合でも、一時停止することを社内規定で定めている場合があります。交差点での右左折時には安全確認をするポイントが多く、時間がかかるので一時停止を励行しているのです。
実際に大型車を運転している人は気づいているでしょうが、交差点の状況が複雑になってくると、前方の見るべき情報も多岐にわたるため、左右や後方の確認がたいへんになってきます。
アンダーミラーやサイドミラーに写っているはずとはいっても、自転車や子どもの歩行者などは小さな像でしか写らないので見落としやすく、ヒヤッとすることがあります。
これは乗用車でも実は同じで、ワンボックス型で車体の死角が大きかったり交差点の状況が複雑になったきた場合は、右左折時に見落としをする危険が増えます。
ですから、交差点右左折時には横断歩道などの手前で、必ず一時停止をする習慣をつけましょう。一時停止すれば安全確認が落ち着いてできます。
さらに、追突されることを防ぐため停止前には徐々に減速して徐行し、後続車にも警戒をうながしましょう。こうすることで、事故のリスクが大幅に低減されます。
(シンク出版株式会社 2022.6.23更新)
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