さる6月21日午後7時45分ごろ、千葉市中央区の信号機のある交差点で、横断歩道を歩いて渡っていた高齢の女性が、走行してきた路線バスにはねられ死亡する事故がありました。
事故現場の映像をみると、路面が濡れて光っていましたので、雨が降っていたと思います。
雨の日の夜間は、商店の看板の光や街灯などの灯りが濡れた路面に反射して、普段よりも暗く感じるうえに、横断してくる歩行者は路面に溶け込んでしまい、非常に見にくい状態になっています。
また、車のフロントガラスに雨滴などが付着して、ワイパーの払拭範囲以外の周辺視界が見えにくくなっていますので、道路の端から横断者が渡ってきても、すぐに歩行者の姿を見つけるのは難しくなったりします。
バスの運転者としては、自分が進行している方向が青信号であることから、赤信号で横断してくる歩行者の存在が頭にはなく、見落としてしまったのではないかと思います。
歩行者の中には、信号を無視して横断してくる人が少なからずいますので、とくに雨の日は、進行する方向の信号が青でも油断しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.6.29更新)
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