最近、高速道路のETCレーンで減速して通過しようとしたら、後続車がかなり速い速度で後ろから迫ってきてヒヤリとしたことがあります。
前の車はそこそこ速い速度で通過するだろうと期待して、ETCレーンであまり減速しない車がいるようです。
高速道路各社では車が時速20km以下で徐行することを促すため、ETC開閉バーの開くタイミングを遅く設定していますが、それより速い速度であっても通過はできるので、最小限の減速にしたいと考えるドライバーが多いのではないでしょうか。
しかし、たとえば40km以上で通過しようとして前車がカードトラブルなどで急停止すると、追突の危険が発生します。
また、日本の高速道路は料金所のゲート数より本線車線数が少ないので、ゲートを通過した車が高速のまま合流しようとすると接触の危険が高くなります。特に現金で支払うゲートの車は時速ゼロから発進しますので、速度差が大きくより危険になります。
米国のように広い高速道路で、ゲート数と車線数が同じで真っ直ぐ通過していけるような状況であれば、ETC車が減速する必要はないでしょう。
しかし、我が国ではまだそこまでの道路環境がありませんので、必ず20km以下に減速して、両側ゲートの車の様子を確認しながら通過することが大切です。
(シンク出版株式会社 2022.7.11更新)
高速道路では、一般道路に比べると高速で移動するため、ひとたび事故を起こすとその被害は大きなものとなる危険が高くなります。
この冊子では、「高速道路でトラブルに巻き込まれない運転」をテーマに、他車の危険行動への対処法や、自車が安全に走行するための運転行動を解説しています。
高速道路走行時においての、自身の運転の危険度を測るセルフチェックも設けていますので、事業所全体における高速道路での事故撲滅に向けて、運転者教育に最適に一冊です。