交通事故の原因では、「安全確認を怠った」というケースが少なくありません。警察庁の違反別交通事故発生状況のデータをみても「安全不確認」がいつもトップを占めています。
安全確認のミスが起こる状況を考えてみると、自分としては確認するつもりでいながら、つい先に車を動かしてしまう、いわゆる動作優先のミスも多いのではないでしょうか。
たとえば、進路変更をするとき後方の安全を確認してからハンドルを切るべきところを先にハンドル操作を始めてしまい、確認しようとしたときは後続車と衝突してしまうというケースが考えられます。
また、左側の見通しが悪い交差点に入る時、右側を見て何もない場合は、つい左の確認をしないままに交差点に入ってしまい、左側を見たときは衝突寸前といったケースです。
中には「確認などしなくても大丈夫、行ってしまえ」と始めから確認を怠るつもりの人がいるかも知れませんが、多くは動作が少し優先したとき事故に陥っている可能性があります。
動作優先のミスは運転に慣れたベテランによく起こり勝ちです。今まで事故に遭っていなくても、そんな習慣がついていないか反省してみましょう。
(シンク出版株式会社 2022.7.19更新)
近年、交差点などで道路を横断している歩行者や自転車と衝突する事故が多発しています。
事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて前方をよく見ていなかったり、安全確認が不十分だったため、発見が遅れるケースがほとんどです。
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