雨の日の夜間は右からの横断者を意識しよう

 さる7月9日午後8時半ごろ、三重県桑名市の道路を走行していた乗用車が、横断歩道がない道路を右から横断してきた高齢男性をはねる事故がありました。

 

 事故の現場は、片側1車線の見通しのよい直線道路で、街灯はなく事故当時は雨も降っていたということですので、乗用車の運転者は右から横断してきた歩行者の発見が遅れたのではないかと思います。

 

 このコーナーでも何度も取り上げているとおり、夜間、横断歩道のない道路を走行している車が右から横断してくる歩行者と衝突する事故が多発していますが、その大半の原因は、運転者が右からくる歩行者が見えていないことにあります。

 

 車のヘッドライトは前方しか照らさないため、右方向が死角になって見えておらず、右からくる歩行者が道路中央付近まできて初めて気づくというパターンが多いのです。

 また、運転者が右から歩行者が横断してくることを全く想像していないことも発見を遅らせる一因となっています。

 

 この事例のように、街灯がない場所で雨が降っているような場合には、周囲が暗く運転席からの視界も悪くなり、発見するのは簡単ではないと思いますので、より右側への意識を高めて運転するようにしてください。 

(シンク出版株式会社 2022.7.21更新)

■横断歩行者・自転車に対する事故防止小冊子

 近年、交差点などで道路を横断している歩行者や自転車と衝突する事故が多発しています。

 事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて前方をよく見ていなかったり、安全確認が不十分だったため、発見が遅れるケースがほとんどです。

 

 本冊子は、横断歩行者や自転車を見落とさないために、どこをチェックするかを詳しく解説していますので、事業所での事故削減に効果的な1冊となっています。

  

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