先日、路肩から発進するワゴン車が自転車を見落として、危うくひきそうになる場面を反対側の路肩から目撃しました。
その車は、歩道のない片側1車線の道路にハザードランプをつけて停車していたのですが、ぴったり道路脇につけていたので左側が通れず、路肩を進んでいた小学生の自転車が車道側に出て、この車の横を通過しようとしていました。
このとき、車の前輪が斜め右を向いたので嫌な予感がしました。
すると停車中の車が、ハザードランプをつけたままいきなり発進を始めたのです。
幸い自転車の小学生は敏捷で、とっさに右側に動いて事故を免れましたが、対向車が来ていたら危ないところでした。
おそらく、車のドライバーは自転車がまだ車の後方にいる間にサイドミラーを見て、後続車が来ていないので大丈夫だろうと思って発進を始めたのでしょう。
これは事故に結びつく行動です。
本来は発進前にハザードランプを消し、次に右ウインカーを3秒間点滅させて発進の意思表示をして右側方を再度目視で確認してから、発進しなければならなかったはずです。
歩行者や自転車を軽視する意識が、こうした安易な行動に結びつくのだと思います。合図をすることの意味をもう一度よく考えて、発進時も基本行動を守るべきだと強く感じました。
(シンク出版株式会社 2022.7.25更新)
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