さる7月26日午後2時半ごろ、北海道函館市の信号機のある交差点で軽乗用車同士が出会い頭に衝突し、女子大生が運転する軽乗用車に乗っていた生後3か月の男児が頭の骨折と肺挫傷の重傷を負う事故がありました。
女子大生の車には、姉と姉の子どもの2歳児と生後3か月の男児が同乗しており、男児は母親である姉が腕に抱いて乗っていて、チャイルドシートは設置されていませんでした。
車を運転していると、母親が子どもを抱っこして乗っている姿を見かけることが少なくありません。
理由としては、チャイルドシートを用意してしていない、チャイルドシートに座らせると子どもが泣き出す、事故に遭わないから大丈夫、万一事故にあっても抱いているから安全だろう、などが代表的なものだと思います。
しかし、チャイルドシートを装着していない子どもの悲惨な事故をみると、同乗する大人が子どもの安全をまったく考えていないことの証左に他なりません。
子どもを車に乗せるときに、チャイルドシートを装着しないという選択肢はありません。子どもの安全を守るのは、われわれ大人であることを肝に銘じておいてください。
(シンク出版株式会社 2022.8.5更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
提言は、リスクマネジメントや危機管理体制の基本、ストレスや健康管理ミスが交通事故の原因になる仕組み、これからの交通社会を担う子どもの安全教育まで、幅広いジャンルを紹介しています。
交通問題解決の指針に触れることができ、朝礼話題のネタ探しにも活用できる一冊です。