さる8月4日午前6時半ごろ、沖縄県宮古島市の県道を走行していた普通乗用車が道路左側の電柱に衝突して、運転していた男性が死亡する事故がありました。
事故の現場は、見通しのよい片側1車線の道路で、雨で路面が濡れていたことから、警察では前を走行していた車を追い越した際に、タイヤがスリップした可能性があるとみて調べているということです。
雨の日の走行で、もっとも注意しなければならない一つにスリップ事故がありますが、その要因のほとんどはスピードオーバーによるものです。
この事故のように、前車を追い越そうとする際には、どうしてもスピード超過になりますし、加えて対向車線に出て、元の車線に戻る際には急なハンドル操作を強いられますので、ちょっとした運転操作をミスすると、スリップする確率は格段に高くなります。
したがって、雨の日に前車を追い越すことは、非常にリスクが高い運転行為であることを理解しておく必要があります。
とくに、路面に雨水がたまっているような状況では、スリップする確率が高くなりますので、前車を追い越すような運転はしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.8.12更新)
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