積荷はしっかりと固縛しておく

 さる8月8日午後0時55分頃、大阪府堺市の道路を走行していたトラックが、積荷のポリタンク(約10キロ)を落下させ、対向車や後ろを走行していたバイクに接触させ、運転者ら3人に重軽傷を負わせる事故がありました。

 

 トラックを運転していた男性はその場から逃げていましたが、13日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されました。

 

 男性は「落とした認識がなく、ひき逃げと言われても納得できない」と容疑を否認しているということですが、対向車のドライブレコーダーには、カーブを走行しているときに、遠心力でポリタンクが落下する様子が映っており、荷物を固縛していなかったかのではないかと思われます。

 

 ご存じのとおり、トラックの荷台に積んだ荷物は、走行中に絶えず荷物を動かす3つの力がかかります。

 一つ目は、発進、制動時にかかる前後の動きです。二つ目は、カーブ走行時にかかる左右の動きです。3つ目は、路面の凸凹による上下の動きです。

 

 ですから、荷物を固縛しないで走行することほど危険なことはありません。積荷は、しっかりと固縛しておくようにしましょう。

(シンク出版 2022.8.17更新)

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