この欄で何度も取り上げているのですが、交差点を直進しようとするバイクと、右折する四輪車が衝突する、いわゆる「右直事故」が後を絶ちません。
右直事故の場合、直進車のバイクが優先ですので、当然右折する四輪車のほうが進路を譲らなければなりませんが、四輪車のドライバーが直進してくるバイクの存在を見落としたり、スピードを甘く見たりすることが、「右直事故」が多発している要因だと思います。
今回は、ドライバーの立場からではなく、バイクを運転しているライダーの立場から右直事故を回避する方法を考えてみたいと思います。
まず、交差点に入るときに右折待ちの車がいるときは、直進であるという優先意識を捨て、先方が先に右折してくるかもしれないと考えておく必要があります。
そして、右折車の動きを注視しながら、アクセルを緩めてスピードを落として交差点に進入すれば、万一右折してきたとしても避ける可能性が高くなります。
バイクを運転しているライダーは、身体がむき出しですので、四輪車と衝突すると死亡事故など重大事故につながりやすくなります。交差点では優先権を主張しないで四輪車と衝突事故を避ける努力をしたほうが賢明だと思います。
(シンク出版株式会社 2022.8.23更新)
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