健康起因事故に注意しよう

運転者の健康状態に注意しよう
運転者の健康状態に注意しよう

 8月22日に名古屋高速で、分離帯に衝突したバスが横転する事故がありました。

 

 バスは名古屋市内の駅から、名古屋空港に向かっており、出口と本線の分離帯とクッションドラムに衝突した後に横転し、追突したとみられる乗用車とともに炎上しました。

 

 この事故で、運転者とみられる男性と乗客の2人が死亡しており、警察は過失運転致死傷の疑いで、バス会社を家宅捜索しています。

 

 事故の真相は事故の専門調査機関である「事業用自動車事故調査委員会」の調査結果を待たなければなりませんが、事故前に「バスがフラフラしていた」との目撃情報もあり、事実であれば健康起因事故が疑われます。

  

 近年の夏は、猛暑日が長期にわたって続くこともあり、食欲が減退したり、睡眠不足になったりと体調管理が難しくなっています。

 

 とくに熱中症にかかるリスクが高くなりますので、運転中はエアコンを入れて温度を下げて、こまめに水分補給をするようにしましょう。エアコンを使用すると、温度と共に湿度も下がってしまいますので、気づかない内に脱水症状になる「かくれ脱水」にも注意が必要です。

 

 また、バス会社は事故を起こした運転者は点呼を受け、健康状態も問題がなかったとしていますが、点呼者はコミュニケーションを積極的に取り、普段の様子と違ったところがあれば、無理をさせず別の運転者に交代してもらうようにしましょう。

 

(シンク出版株式会社 2022.8.24更新)

■マンガでわかる「運転における健康リスク」

 この小冊子では、ドライバーが健康管理を徹底していなかったために発生したと思われる、重大事故等の6つの健康起因事例をマンガで紹介しています。

 

 各事例の右ページでは、垰田和史 滋賀医科大学准教授(医学博士)の監修のもと、日々ドライバーが気をつけなければならない健康管理のポイントをわかりやすく解説しています。

 ドライバーが健康管理の重要性を自覚することのできる小冊子です。

 

 

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