この時期、道路脇などで草刈りをしている人の姿を見かけることがあります。
夏は雑草の生育が早いため、たびたび草刈りをしないと道路の景観が悪くなったり、路肩を走る自転車などの障害になります。
この草刈りの際に道路上でしゃがんでいる人は、極端に低い姿勢になることがありますので、車から死角に入りやすく、注意が必要です。
さる9月4日朝、石川県内灘町の町道交差点で、草刈りをしていた女性(49歳)が左折してきた乗用車にはねられ、死亡する事故がありました。乗用車を運転していた女性(50歳)は、草刈りの女性の姿に気づかなかったと供述していますので、左折時に車のボディの死角に入ってしまい、見落としたようです。
当時周辺では町会の除草作業が行われていたということで、ひかれた女性は道路に生えている雑草を刈っていたようです。現場は見通しの良い直線道路だったので、「まさか見落とされることはない」と油断したのかも知れません。
閑散とした道路上で歩行者がしゃがんでいるという危険は予測しにくいかも知れませんが、とくに生活道路での右左折時は見落としやすいので、注意するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.9.7更新)
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