さる9月13日午前11時40分ごろ、埼玉県さいたま市の国道交差点で、直進していた自転車の女性(38歳)が左折しようとした大型トラックに巻き込まれ死亡しました。トラックの運転者が、左側にいた自転車を見落としたものと思われます。
大型車など死角が大きい車を運転する場合、交差点で曲がる方向の道路が狭かったりすると、どうしても車体が右側にふくらむため、サイドミラーの視界にずれが生じて左後方からくる自転車が見えなくなることがあります。
サイドミラーの確認だけで左折しようとすると、自車のすぐ左側方まで近づいていた自転車等を見落とす危険が生じます。
自転車の方からすると、自分がこんなに近くにいるので運転者から見えているだろうと思いこんでいることが多く、しかも、交差点の手前で車が減速するので「先に行ける」と思って無警戒に進行しやすくなります。
こんなとき、運転者の確認が甘いと自転車を巻き込む危険があります。事故の詳細はわかりませんが、今回の衝突原因にもこうしたミスが関係していると考えられます。
交差点左折時には、徐行して目視やアンダーミラーによる再確認を忘れないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2022.9.15更新)
近年、交差点などで道路を横断している歩行者や自転車と衝突する事故が多発しています。
事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて前方をよく見ていなかったり、安全確認が不十分だったため、発見が遅れるケースがほとんどです。
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