さる9月11日午後3時半ごろ、兵庫県赤穂市の山陽自動車道を走行していた6人乗りのワンボックスカーが道路左側のガードロープに衝突し、さらにガードロープを乗り越えて道路脇の山林に突っ込み、乗っていた2人が死亡し、4人が骨折などの重傷を負う事故がありました。
事故の現場付近は、長い下り坂が続くうえに、カーブも多いことから、スピードコントロールとハンドル操作を誤ったのではないかと思われます。
車高の高いワンボックスカーは、当然のことながら重心も高くなりますので、車線変更の際などにちょっとハンドル操作を誤るとふらついたりします。
また、6人も乗車していると1~2人乗っているときとでは、車の重量が増えますので、動きはさらに不安定になります。
ブレーキを踏んでも、ブレーキが効き始めるまで時間がかかりますし、カーブを曲がるときなどにも、遠心力も強く働きますので、外に車体が振られてしまい、簡単に制御不能に陥ることがあります。
乗車定員一杯の人を乗せて運転するときには、車の動きが不安定になりやすいことを頭に入れて、スピードを落としハンドル操作も慎重に行ってください。
(シンク出版 2022.9.21更新)
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