トラックなどの大型車に乗る人は、駐停車時に輪止め(車輪止め)を使用することが多いと思います。電力会社やガス会社等でも、営業車両を使用する社員に停止時の輪止めを義務づけているところがあります。
傾斜地等で車が動き出すのを防ぐので、安全上から輪止め使用は重要ですが、ごく稀に輪止めの回収を忘れる例があり、車のタイヤが弾き飛ばすと危険です。
さる9月20日午前8時半ごろ、横浜市旭区内でゴミ収集車が右後輪に設置していた輪止めを回収しないまま発進し、乗り上げた反動で輪止め(重さ2~3kg)が弾き飛んで、近くを歩いていた女性(30代)に当たり、女性がスネの骨を折る重傷を負いました。
ゴミ収集車は運転者(60代)と男性助手の2人で作業していて、本来は運転者が回収する役割だったということです。
どんな人でも、急いでいたりすると輪止めを設置したことを忘れて発進してしまうおそれはあります。ですから、写真のような釣り札を用意し、輪止めを設置したときは必ずドアノブなどに掛けるようにして、回収忘れを防ぐように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.9.29更新)
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