高速道路で事故や故障などで路肩に止まっていた車から、運転者や同乗者が本線上に出て、後ろから走行して来る自動車にはねられる事故が少なくありません。
誰でも、高速道路で事故を起こしたり、故障で動かなくなったりすると気が動転しますので、後続車の確認をしないまま慌てて本線に出てしまったり、確認したとしても走行してくる車のスピードや位置の判断を見誤ったりします。
以前、高速隊の取材で高速道路の路肩に止まって、走行してくる車を見た経験があるのですが、一般道路とは比べ物にならないくらい走行して来る車のスピードが早いです。
遠くに見えていた車が、一瞬で目の前を通過していくのを何度も経験しました。ほとんどの人は、こうした経験がありませんので、後続車が遠くに見えていれば、少しの時間なら本線上に出て、すぐに路肩に戻れば大丈夫なような気がするのかもしれません。
高速道路で故障などで路肩に停止したら、慌てて外に出ないようにしてください。後続車が来ていないのをしっかり確認して出ていくか、交通量が多くて無理のようであれば、助手席から出るようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.10.6更新)
高速道路では、一般道路に比べると高速で移動するため、ひとたび事故を起こすとその被害は大きなものとなる危険が高くなります。
この冊子では、「高速道路でトラブルに巻き込まれない運転」をテーマに、他車の危険行動への対処法や、自車が安全に走行するための運転行動を解説しています。
高速道路走行時においての、自身の運転の危険度を測るセルフチェックも設けていますので、事業所全体における高速道路での事故撲滅に向けて、運転者教育に最適に一冊です。