さる10月24日午前8時ごろ、岐阜県羽島市の木曽川の堤防道路を走行していた軽乗用車と、左側の側道から上がってきた原付バイクが出合い頭に衝突する事故がありました。
堤防道路を走行する場合には、いくつかの危険に注意する必要がありますが、その一つは側道から合流してくる車が見えにくいことです。
堤防道路は、河川の両岸の高い場所にありますので、側道から合流する場合には上り坂を登っていくことになります。
そのため、合流する車から見ると堤防道路を走行してくる車が見えにくいですし、堤防道路を走行する車から見ても、側道から合流してくる車が発見しにくい構造になっています。
当然ですが、上り坂の傾斜がきつければきついほど、死角は大きくなりますので、双方の車の発見が困難になります。
もう一つの危険要因は、堤防道路は信号が少ないことなどから、先を急ぐ人が利用する場合が多く、結構スピードを出して走行していることです。そのため、対向車と正面衝突したり、堤防道路から転落する事故が起こる危険があります。
堤防道路を走行するときには、スピードを落として走行することはもちろんですが、側道から合流してくる車にも十分に注意をして走行してください。
(シンク出版 2022.10.27更新)
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