さる11月8日午前8時頃、静岡県三島市にある信号のない交差点で、幼稚園の通園バスと普通トラックが出会い頭に衝突し、普通トラックを運転していた女性(44歳)と、バスに乗っていた4歳園児やバス運転者(69歳)などが顔や腰を打つ軽いけがをしました。
現場は信号や一時停止規制のない見通しのよい交差点でしたが、通園バスの方が優先側だったということです。
もしかすると、普通トラック運転者はバスがゆっくり接近しているように見えて「自車が先に交差点を通過できる」と甘く考えたか、「バスが減速するだろう」と勝手に期待したのかも知れません。
バス側にしてみれば、「自車の方が優先なので相手が一時停止するだろう」と考えたのでしょう。
信号のない場所では、こうした思惑違いから出会い頭事故が起こりやすいので、注意が必要です。優先側にいても油断しないことが大切です。
なお、幼稚園や介護施設などの送迎バスの場合、シートベルトのない座席があるため、制動の反動で乗員がけがをすることもあります。このため、運転者はなかなか急ブレーキを踏めません。
そのことに配慮し、交差点で送迎バスなどが来たら、自分の方が減速・停止して進路を譲るように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.11.21更新)
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