12月に入って、急に気温が低くなってきました。「少し風邪気味だ」という人もいるのではないかと思いますが、たかが風邪だと油断しないでください。
今年の冬は、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザの同時流行が懸念されていますので、突然に高い熱が出る人が増えるかもしれません。
今から3年前(2019年)の12月4日、東京都新宿区の交差点でツアー運行中の観光バスが、路肩で停止していたハイヤーに追突し、トランクを開けて作業をしていた52歳のハイヤー運転者が死亡する事故が起こりました。
バスの運転者(37歳)は38℃以上の熱があり、事故当時は意識がもうろうとした状態で、病院でインフルエンザに罹患していると診断されました。本人は、前夜から風邪気味で漢方薬等を服用していましたが、インフルエンザという自覚はなかったとのことです。
インフルエンザなど流行性の風邪は突然に体温が上昇し、重症化する危険があります。
少しぐらいなら大丈夫だろうと軽く考えないで、体調が思わしくないと感じるときは、運転を控える勇気をもってください。
(シンク出版株式会社 2022.12.5更新)
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