誤った成功体験の危険 - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

誤った成功体験の危険

 いつも通っている駅前の横断歩道は、信号がないので緊張します。

 

 歩道で見ていると、最初からしっかり横断歩道の前で停止して、こちらが横断を終えるまで動かない車も稀にいる一方で、まったく止まらない車が少なくありません。

 

 最近多いのは、横断歩道の手前で少し減速はするものの、歩行者が横断しそうにないことに気づくと加速して通過する車です。

 

 先日、少し減速する車を見て私が横断を躊躇していたら、その車が加速した時、向かい側から横断してくる子どもの一団がいて、車はクラクションを鳴らして、急ブレーキを踏む羽目に陥りました。

 

 横断歩道でクラクションを鳴らすのは恥ずかしい行為ですが、ドライバーは怒っているようで反省の表情は見られませんでした。

 

 横断歩道では、歩行者の多くが車を優先するので停止しないですむということを繰り返し、誤った成功体験として蓄積されているようです。

 

 このような行為はやがて歩行者事故に結びつきます。横断歩道の歩行者の前では必ず完全に停止するよう心がけましょう。

(シンク出版株式会社 2022.12.21更新)

■横断歩行者・自転車に対する事故防止小冊子

 近年、交差点などで道路を横断している歩行者や自転車と衝突する事故が多発しています。

 

 事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて前方をよく見ていなかったり、安全確認が不十分だったため、発見が遅れるケースがほとんどです。また、歩行者が止まるものと思い込み、横断歩道手前で全く警戒しないために発生する事故もあります。

 

 本冊子は、横断歩行者や自転車を見落とさないために、どこをチェックするかを詳しく解説していますので、事業所での事故削減に効果的な1冊となっています。  

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