遮断機のない踏切では音を聞こう

写真はイメージです。文中の事故とは関係ありません
写真はイメージです。文中の事故とは関係ありません

 昨年12月21日午前7時半ごろ、岐阜県郡上市の長良川鉄道の踏切で、列車と乗用車が衝突し、運転していた女性が死亡する事故がありました。

 

 事故現場の踏切と交差する市道は、積雪がなかったものの一部が凍結していたということですので、乗用車が踏切手前で停止できずに踏切内に進入した可能性が高いと思われます。

 

 また、現場の踏切は遮断機がない「第三種踏切」と呼ばれる踏切でしたので、運転していた女性が赤色せん光灯の点滅や警報音に気づかなかったか、気づいていても列車が来るまでに踏切を通過しようとした可能性もあります。

 

 列車が通過するときに予め遮断棒が降りてくるような踏切では、遮断棒が降りてくれば物理的に進入することが困難になりますので、遮断棒をかいくぐって進入する人はほとんどいません。

 

 ところが、赤色せん光灯の点滅や警報音だけの踏切では、目の前の進路を塞ぐものはありませんので、点滅灯や警報音を見落とせば意外と簡単に踏切に進入することができてしまいます。

 

 遮断機のない信号は、点滅灯の光を見落とさないようにするとともに、警報音を聞き逃さないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2023.1.12更新)

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