堤防道路でも歩行者の存在を予測しよう

堤防道路の歩行者事故
写真はイメージです。文中の事故とは関係ありません

 堤防道路を抜け道に使うという人は意外に多いようです。信号がなく交通量が少ないので走りやすく感じるからでしょう。

 

 しかし、堤防道路は幅員が狭くガードレールなどの施設がないため、対向車と接触したり転落する危険性が大きい道路です。

 また、歩道や街灯などもないので、夜間は歩行者や自転車などを見落とす恐れがあり、どうしても必要な場合以外はなるべく走行しないようにしてください。

 

 さる1月9日午後11時15分ごろ、愛知県一宮市の木曽川ぞいの堤防道路で、歩いていた男性が乗用車にはねられ、意識不明の重体となっています。

 現場は片側1車線の直線道路で街灯はなく、事故当時は真っ暗だったとみられていて、乗用車の運転者が歩行者を見落としたと思われます。

 

 冬場で遅い時間帯でしたから「堤防道路にまさか歩行者などいるわけがない」と運転者は思っていたかも知れませんが、夜間も人が歩いていることがないとは限りません。

 

 暗い堤防道路の走行はなるべく避けるとともに、やむを得ず走行するときには、速度を落としてライトを上向きに切り替え、前方に十分注意して走行してください。

 

(シンク出版株式会社 2023.1.16更新)

■堤防道路など悪条件下の事故の危険に気づこう

 小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下において起こりやすい事故を防止することを狙いとした教育教材です。

 

 それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、夜間やトンネル、雨天時、堤防道路など運転者にとって悪い条件における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。 

 

 

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