さる2月1日午後8時ごろ、愛媛県西条市の今治小松自動車道を走行していた軽トラックがイノシシと衝突しました。
そのおおそ5分後に、走行してきた軽乗用車が衝突したイノシシに乗り上げ、道路の中央にあるワイヤロープの支柱を倒して横転する事故がありました。
夜間、高速道路を走行中に進入してきた動物と衝突する事故は少なくありません。
まず、注意しなければならないことは、「動物注意」の警戒標識を見逃さないことです。
過去に大きな事故があったり、事故が多発した場所には「動物注意」の標識が設置されていますので、その付近を走行する場合には十分な注意が必要です。
もし、動物が飛び出してきた場合には、急ハンドルは絶対に避けなければなりません。
ある程度予測していれば、動物が飛び出してきても急ブレーキにはならないのではないかと思います。
それでも、避けられないときには、衝突してでも事故の影響を最小限に食い止めることが重要です。ブレーキを踏んでスピードさえ落としておけば、横転するような事故を避けることができると思います。
(シンク出版 2023.2.10更新)
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