トンネル内ではちょっとしたわき見も命取り

写真はイメージです。本文事故とは関係がありません
写真はイメージです。本文事故とは関係がありません

 先日、トンネル内で玉突き衝突事故を起こしたトラック運転者に、前橋地裁が禁錮2年、執行猶予4年(求刑・禁錮2年)の判決を言い渡したというニュースがありました。

 

 トラックを運転していた男性は、昨年11月11日群馬県安中市の上信越自動車道のトンネル内を時速約80キロで走行中、たばこを取るためにわき見をしたために、渋滞で徐行していた乗用車に追突、そのはずみで前の乗用車にも追突して、1人を死亡させ、4人を負傷させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われていたものです。

 

 トンネル内では、路側帯が狭くなっていて側壁も間近に迫ってくる感じがしますので、ドライバーはどうしても走りにくいという感覚を持ってしまいます。

 そのうえ、昼間の明るい所から暗いトンネル内に入りますので、視界も極端に暗くなり、その不安感から意識してなくてもスピードが落ちることがあります。

 

 トンネル内を走行する車のスピードは、まちまちです。極端に遅い車もいれば、スピードを出して走る車もいます。そのため、渋滞気味になることも多く、少し油断したりぼんやりとしていると、遅い車に追突することになります。

 トンネル内では、ちょっとしたわき見が命取りになることを頭に入れておきましょう。

(シンク出版株式会社 2023.2.17更新)

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