さる2月23日午後10時45分ごろ、島根県松江市の国道9号で、軽乗用車が対向車線にはみ出して反対側から走ってきた普通乗用車と正面衝突し、軽自動車の運転者(36歳)が死亡して、乗用車の男性は首に軽いけがをしました。
このように、軽自動車の乗員が悲惨な被害を受ける事故が少なくありません。
皆さんの中にも軽自動車を利用する方がいるかもしれませんが、その危険性について正しく理解していますか?
軽自動車の衝突安全性能力は年々向上しています。しかし、これは壁に衝突するような試験で実証されたものであり、同じ車高の軽自動車同士の衝突であれば十分に通用する安全性能ですが、大きな車や重い車が相手の場合は、軽自動車の生存空間の方が潰れてしまう結果になるのは、物理の法則に従い当然のことです。
また、最近人気の軽ワゴンタイプの車は、出会い頭事故のとき、衝突部位によって簡単に横転してしまうことが事故分析で明らかになっています。車が横転すると、乗員が予測不可能な損傷を受ける危険があり、シートベルトをしていても死亡する事故例が見られます。
軽自動車は車体の取り回しが簡単で、低燃費や税金面での優遇などコストパフォーマンスに優れた車両です。しかし、安全のコストも軽いということをよく認識して走行することが重要です。
(シンク出版株式会社 2023.2.27更新)
近年、スマートフォンの急速な普及や自転車によるフードデリバリー需要の広がり、高齢者の増加、急激な気象状況の変化など、交通環境を取り巻く情勢が大きく変化してきています。
ドライバーは、このような複雑化している交通環境を頭に入れてハンドルを握らないと、思わぬ事故を招くことがあります。
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