バック時は後方の安全確認を怠らない

大型車のバック事故事例

 

 さる3月6日午後5時30分ごろ、北海道江別市の道道「江別インター線」で、道路舗装工事をしていたロードローラー車がバック進行中、交通整理をしていた警備担当の60代男性を巻き込み、男性が死亡しました。

 

 現場は片側2車線の幹線道路で、事故当時は道路の内側の上下2車線をセーフティーコーンで仕切り、そこで作業をしていたということです。

 通常は安全上、交通整理の警備員などが仕切り線内に入らないよう規定されていたはずですが、通行道路の状況など何らかの理由で、男性警備員がローラー車の後方に入っていたとみられます。

 

 大型トラックや重機をバックさせる場合は、後方の死角が大きく危険なので、誘導や警備をする担当者は車の進路に入らないよう管理・指導することが重要です。しかし、人間ですからついうっかり進路上に入ってしまう危険がないとは言えません。

 

 ですから運転を担当する人は、大丈夫だろうと周囲の作業者を過信しないで、進路上に人がいないかどうか、作業を続けることで誰かに接触しないかなど常に安全確認を行い、周囲には車両の動きを伝えることが重要です。

 確認喚呼(指差呼称)などを全員で励行して、事故を未然に防いでください。

 

(シンク出版株式会社 2023.3.20更新)

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 管理者の方々が、本書の内容に沿って講習をすすめることで「運転する車の大きさを正確に知る」、「あいまいな車両感覚を正確なものにする」といった基本の運転行動を運転者に再認識させ、バック事故につながる危険要因を取り除くことができます。

 

 また、本誌に記載されているQRコードをスマートフォン等で読み込むことによって、実際の講習の様子をネット上の動画で視聴することができます。

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