「車間距離」は命を守る生存距離

 

 最近、高速道路での多重追突事故で、運転者が押しつぶされて亡くなる事故が相次いでいます。

 

 さる3月27日午前2時半前、三重県亀山市の東名阪道路上り車線で、軽ワゴン車と中型トラックが事故のため停車しました。

 そこに後ろから大型トラックが追突して、弾みでガードレールにぶつかり、積み荷のペットボトルなどが反対側の下り車線に散乱しました。

 このため下り車線でも多重事故が発生し、上り線の中型トラック運転者と下り線の軽自動車の乗員、計3名が死亡しました。

 

 また、3月30日午前3時40分ごろ、静岡県の東名高速道路上り線で、中型トラックと軽トラックさらに後ろからきた大型トラックの計3台が関連する多重衝突事故が発生し、軽トラックの運転者が死亡しました。

 

 いずれの事故も未明で、前方が見えにくかったと思われますが、こうした時間帯はとくに車間距離を大きく取って、前方のトラブルに巻き込まれないよう慎重に運転する必要があります。

 

 高速道路で多重事故に巻き込まれた場合、車の破壊が大きくなり、トラックの運転席乗員や軽自動車の乗員が死亡する例が多くなります。高級な大型乗用車の場合は、生存空間が大きく残るので負傷ですむケースもあります。

 

 運転席が潰れると死亡・重傷事故に結びつきやすいので、自分の命を守るため、車間距離の重要性を意識して運転しましょう。

(シンク出版株式会社 2023.4.3更新)

■高速道路で事故・トラブルに巻き込まれないために

 高速道路では、一般道路に比べると高速で移動するため、ひとたび事故を起こすとその被害は大きなものとなる危険が高くなります。

 

 この冊子では、「高速道路でトラブルに巻き込まれない運転」をテーマに、他車の危険行動への対処法や、自車が安全に走行するための運転行動を解説しています。

 

 高速道路走行時においての、自身の運転の危険度を測るセルフチェックも設けていますので、事業所全体における高速道路での事故撲滅に向けて、運転者教育に最適に一冊です。 

 

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12月10日(火)

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