ヨーロッパでは、市内走行を時速30キロ以下から20キロ以下に規制する動きが広まっています。
このほど外電で、フィンランドの首都ヘルシンキが全域30キロ規制を採用したところ、2021年に年間の歩行者関連の死亡事故がゼロ件になったという話題を伝えていました。
パリやベルギーのブリュッセルでも30キロ以下規制が採用されています。
速度規制の大きな理由は、人と車が30キロで衝突した場合に、10人に1人の割合で重傷化する一方で、50キロで衝突した場合は、半数の歩行者が重傷化すると報告されているからです。
もちろん、都市重要路線は除外して、50キロ走行などができる国が一般的ですが、歩行者事故を減らそうという強い意思が感じられます。
日本では一般道路でも実勢速度との乖離(かいり)を小さくするため、規制速度を上げる動きがみられていて、EU諸国とは大きく状況が異なっています。
しかしわれわれドライバーは、片側1車線程度の生活道路では、規制標識がなくても時速30キロ程度に落として歩行者を守ることを心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2023.4.17更新)
近年、交差点などで道路を横断している歩行者や自転車と衝突する事故が多発しています。
事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて前方をよく見ていなかったり、安全確認が不十分だったため、発見が遅れるケースがほとんどです。また、歩行者が止まるものと思い込み、横断歩道手前で全く警戒しないために発生する事故もあります。
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