レジャーで観光地に行き、現地でレンタカーを借りる人も多いと思いますが、運転経験のない車種を操作するときには注意が必要です。
まず、通常は車高の低い小型の乗用車セダンを運転している人は、大型のワゴン車を借りたとき、運転感覚の違いに慣れるまで、慎重な運転操作をしましょう。
大型ワゴン車は小型乗用車より運転席が前にあるので、左折時など乗用車に慣れた人はハンドルを早く切りすぎて路肩の縁石等に後輪が乗り上げる危険性があります。また、車高の高さに気づかないまま、路肩に寄り過ぎたときに軒や標識などと接触することもあります。
もっと操作が難しいのは、最近流行りの三輪自動車です。東南アジアで活躍する「トゥクトゥク」に似た三輪車が、ホテル等で宿泊客に貸し出されていますが、運転方法が四輪車と異なります。
さる3月15日、静岡県熱海市でレンタル店から三輪トラックを借りた大学生が、カーブで歩道に乗り上げ、歩行者をはねて3人が死傷する事故が発生しました。
三輪車はバイクや乗用車と違って特殊な運転技術が必要で、ハンドルが重くてカーブ走行が難しいだけでなく、路肩に寄り過ぎて後輪が脱輪する事故なども起こりやすくなります。
安易に運転しないで、操作方法等を十分に練習して使用してください。
(シンク出版株式会社 2023.5.10更新)
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