さる5月16日午後8時過ぎに宮城県栗原市の東北自動車道で、路肩付近にて停車中のバスに後続の大型トラックが追突し、バスの後方でエンジン部分を確認していたバスの運転者と2人の乗客が死亡し、トラック運転者も重傷を負う事故が発生しました。
その他の40人近くの乗客にケガはありませんでしたが、当時、エンジントラブルでバスが停車し、乗客乗員は全員バスの外に出ていたということです。
こうした高速道路上でのトラブルの際、車外に避難するのは正しい措置でしょうが、停止車両近くの路上で故障箇所などを調べていると、後続車に追突されたときに事故に巻き込まれてしまいます。
それを避けるためにも、ガードレールなどの外側で停止車両よりも後方の安全な場所に避難するのが鉄則となります。救援を待ち、決して自分で故障した車を見に行くなどの行為をしないようにしてください。
高速道路では、たびたび故障などで停止した車に関連する悲惨な追突事故が発生します。走行前の点検・整備の徹底と、停車時の措置について、もう一度確認しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2023.5.23更新)
高速道路では、一般道路に比べると高速で移動するため、ひとたび事故を起こすとその被害は大きなものとなる危険が高くなります。
この冊子では、「高速道路でトラブルに巻き込まれない運転」をテーマに、他車の危険行動への対処法や、自車が安全に走行するための運転行動を解説しています。
高速道路走行時においての、自身の運転の危険度を測るセルフチェックも設けていますので、事業所全体における高速道路での事故撲滅に向けて、運転者教育に最適に一冊です。