ここ数日、バスドライバーによる運転中の挙手や会釈の危険が、ニュースなどで取り沙汰されています。
これは、バスがすれ違う際に、手を挙げたり、会釈するなどして挨拶することを問題視するものです。
乗務中に同僚が運転するバスを見かけた際にはうれしくなって、つい手を挙げてしまったり、「誰が運転しているのだろう」と確認したくなるものです。
しかし、運転中に車の前方から視線を外すことは「わき見」となり、最悪の場合、事故を起こすおそれがある危険な行為でもあります。
昔の話にはなりますが、編集子が以前、勤めていたバス会社においても、事故をきっかけに挙手は「禁止」されました。
今回は、バスドライバーだけが取り上げられていますが、トラックや社有車、マイカー運転中においても、挙手や会釈をしている人は少なくないはずです。
運転中にわき見となる行為の危険性を、もう一度、周知しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2023.8.14更新)
2016年1月に発生した軽井沢スキーバス事故を契機に、国土交通省ではバス事業所への監査を徹底するなど、再発防止のための法改正を行いました。その中でも、初任運転者に対する教育は重点的に強化されましたが、具体的な教育テキストはありませんでした。
本書は、中国バス協会様のご指導のもとに制作したテキストで、事業所における初任運転者教育の方法を具体的に紹介した決定版です。初任運転者教育の内容をイラストや写真を使って、わかりやすく解説しています。
また、指導記録用紙や記入例、実技指導のチェック項目も備えていますので、バス運転者の初任運転者教育を行うにあたって欠かせない1冊となっています。