信号のない交差点を観察していると、一時停止標識や道路標示があって停止線が引かれているにもかかわらず、停止しない車が意外に多いことに気づきます。
これは、信号のない交差点では、交差道路の見通しが悪い場所が多いことも関係しているようです。交差点の手前の停止線では、なかなか交差道路の全貌がわからないので、停止線で止まらずに減速しながら交差点の際ギリギリまで出てしまうのです。
しかし、実際には停止線で一時停止しないと、速度が出すぎているので、路肩をやってくる歩行者や自転車、バイクなどと交差点で衝突するリスクが高まります。
停止線で停止したあとソロソロと徐行で前進して、もう一度交差点の直前で停止して確認をするべきです。面倒くさく感じますが、実は数秒のことで、この一手間を省いて交差点に入ってしまうために出会い頭事故が起こるといえます。
交差道路のバイクや自転車、歩行者も停止線からソロソロと出てくる車がいれば気づきます。互いに減速して事故を未然に防ぐことができるのです。
(シンク出版株式会社 2023.8.23更新)
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