さる8月12日午前10時ごろ、神戸市兵庫区で片側3車線の直線道路を走行していた大型トラックが、横断してきた高齢女性をはねる事故がありました。
大型トラックは、先にある交差点の信号待ちをしており、運転者は「信号が変わって、前車が動いたので発進した」と供述しており、警察では女性が交差点への遠回りを嫌って、ショートカット横断をしていたものとみられます。
交差点で信号待ちをしているときに、停止車両の間を縫うように横断してくる人がいます。
赤信号で車が停止しているうちに横断してくる分には、問題が少ないのですが、やっかいなのは青信号が変わっても、横断してくる人です。
運転者としては、信号待ちの車両の間を横断者が渡って来ると思っていませんし、前車が発進したら意識も前方に向きますので、横から来る横断者に気づきにくくなります。
とくに、車高の高い車に乗っている人は、車両の直前が死角になりますので、信号待ちから発進するときには、直前を横断者がいないか確認するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2023.8.30更新)
本書は、トラック運送事業の運行管理者の皆さんに広く活用され、指導・監督の指針に沿った教育が効果的に実施できると好評の「運行管理者のためのドライバー教育ツール」の第5弾です。
ドライバー教育ツールは、国土交通省告示「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」の12項目に準拠した内容になっており、ドライバーにも分かり易いイラストとキーワードを中心に構成しています。
また、PART5では、各項目の管理者用資料がこれまでの1ページから3ページへの増量となり、さらに深く、役立つ情報をお届けすることで、より効果的なドライバー教育を実現することができます。