最近、福島県西郷村の国道を時速100キロ以上で走行していた男性が、左カーブで対向車線にはみ出して対向車に衝突し、運転者を死亡させ、助手席同乗者に重傷を負わせて、「危険運転致傷罪」の疑いで逮捕・送検されたというニュースがありました。
逮捕された男性は「病院の予約の時間に間に合わないと思い、飛ばしていた」と話しているということです。
約束の時間に遅れそうになって、スピードを出したい状況は、少なからずあると思います。しかし、ここで冷静に考えてもらいたいのは、スピードを出すことでどれだけ時間短縮できるかということです。
これについては、いろいろな実験が行われていますが、実際には信号で停止することもあり、どの実験でも到着時間はほとんど変わりません。
それよりも、スピードを出せば出すほど車をコントロールできなくなりますし、危険要因を見落としたりしますので、事故を起こすリスクが各段に高くなります。
予約時間に間に合わないときには、スピードを出すのではなく、先方に遅れる旨を伝えて安全運転で走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2024.5.22更新)
本冊子は運転において重要な「視野(視認可能な範囲)」にスポットをあてた教育教材です。
目のよし悪しは「視力(認知する力を数値化したもの)」で判断されがちですが、実は視野の障害による視野欠損や視野狭窄による事故が多数発生しています。
本冊子は、以前から視野問題の軽視に警鐘を鳴らしていた金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授)が、眼科医である川島幸夫氏(医療法人博温会川島眼科院長)と共同執筆した「運転における視野の重要性」をビジュアルに解説した決定版となっています。