先日、首都高速道路で発生した渋滞車列への追突事故では、車両火災が発生して3人の乗員が死亡するという痛ましい結果となりました。追突したトラックはノーブレーキで運転者が居眠運転をしていた疑いがあります。
高速道路では脇見運転による追突も少なくありません。このように後続車が止まらずに突っ込んでくる危険が常にあることを踏まえると、渋滞末尾での自己防衛策を考える必要があります。
まず大切なのは、走行車線・追越車線に限らず、前方に渋滞を発見したらすぐにハザードランプなどで後続車に渋滞の発生を知らせることです。
そして、渋滞の最後尾につく前は、徐々に速度を落としながらも急に車間距離を詰めないように心がけましょう。
早急に前車にピタリとついてしまうと、後続車が突っ込んできたとき、前後の車に挟まれ、生存空間を潰されるだけでなく事例のような車両火災が発生しやすくなります。
ケガの程度は軽くても、車が壊れ火災が起こると最悪の事態となりかねませんので、渋滞の後尾では「常に車間距離を保つ」ことを念頭におきましょう。
渋滞の中でも多くの車が適正な車間距離を保っていると、玉突き衝突事故は起こりにくくなり、被害の拡大を防ぎます。
(シンク出版株式会社 2024.5.23更新)
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