さる6月17日午前8時前、山形県上山市の道路で、観光バスを誘導していたバスガイドがバスと電柱に挟まれ、死亡する事故が発生しました。
一部の報道では、バスガイドは後退するバスを叩いて、止めようとしていたのではないかということが伝えられています。
後退時の痛ましい事故は、この事故以外にもたびたび発生していますが、事故を防ぐ方法として、後退時の安全確認は、ドライバー自身の目と耳で行うことです。
「オーライ」といってくれる後退誘導員がいると、後退時の安全確認をすべて誘導員に任せてしまう運転者が少なくない、という実験結果もあります。
たとえ誘導員がいたとしても、後退する際には油断せず、自分自身の目と耳をフルに使って、慎重に行いましょう。
(シンク出版株式会社 2024.6.21更新)
運転の基本に立ち返ることで、構内事故やバック事故をゼロにするための指導者向けの実技講習ノートです。
本書は実技中心の構成となっており、その一部を紹介しますと、バスのサイズや死角の範囲を運転者に予測してもらい、ノートに記載してもらいます。その後、メジャーなどを使用して正しく測定し、予測との違いを確認してもらい、曖昧だった車両感覚を明確にしてバック時の不安をなくすことを目的としています。
また、講習方法は本文に記載されているQRコードを読み取っていただければ、講習内容を動画で確認できますので、どなたでもバスの事故防止講習を実施することができます。