こちらのコーナーでは、WILL法律事務所の清水伸賢弁護士が、安全管理上、知っておかなければならない法律知識の解説や、交通事故の判例の紹介を交えながら、運転管理の疑問、質問に答えます。

■清水伸賢弁護士略歴
・1972年8月11日生
・出身地・・・大阪市
・弁護士登録・・・2002年(平成14年)10月
・2002年10月~
 田中義信法律事務所にて勤務弁護士として勤務
・2009年3月~
 WILL法律事務所にパートナー弁護士として移籍
・2017年12月
 小冊子「知っていますか?安全管理の法律問題」出版
・2021年1月
 小冊子「安全管理のトラブルから事業所を守る」出版

■安全管理法律相談一覧

122・改めて「ながら運転」の罰則を教えてください

(2024.3.13更新)

「ながら運転」の罰則強化に伴い、弊社でも運転中のスマホ操作を禁止にしています。しかしながら、従業員によってはスマホを操作をしながら運転をしているようです。そこで、次の安全運転啓発イベントでは、「ながら運転」の罰則や、裁判例を紹介したいと思っていますので、近年の「ながら運転」の諸事情を教えてください。

 

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121・アイスバーンでスリップして対向車と衝突しました

(2024.2.16更新)

冬道になれない運転者がアイスバーンでスリップし、対向車線に進入し走行してきた車と衝突しました。相手先からは「しっかりと冬道の運転方法を指導しているのか!」などと厳しく問い詰められています。正直、冬道の運転方法は指導していないのですが、指導の有無によって事業所の責任は変化するのでしょうか?

 

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120・接触していない事故なのに、大きな過失を課されました

(2024.1.12更新)

交差点で、対向車線から二輪車が直進してきましたが「いけるだろう!」と判断し右折しました。こちらは無事に右折できましたが、後方から転倒音が聞こえました。事故現場まで戻り、救護措置を行いましたが二輪車の転倒を誘発させたとして、大きな過失が発生しました。私からすれば「接触していなければ事故ではない」と認識しており訴訟も考えているのですが、如何でしょうか?

 

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119・すり抜けてきた二輪車と事故を起こしました…

(2023.12.14更新)

弊社の中型トラックが交差点から発進したところ、左からすり抜けてきた二輪車が荷台のゴムベルトに引っ掛かり、転倒してしまいました。こちらもゴムベルトが車外にはみ出していた過失はありますが、相手も1.5mしかない隙間をすり抜けてきているので、このような事故の場合、どちらに大きな過失が課せられますか?

 

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118・制限速度に納得がいかない従業員がいるのですが…

 (2023.11.17更新)

先日、弊社の従業員から「都市の高速道路の速度制限は時速60kmですが、ほとんどの車が時速100km近くで走行しています。安全運転の基本は、交通の流れに沿って運転すると認識していますが、このような状況でも時速100kmで走行していると、検挙されるのでしょうか?」という質問を受けました。いかがでしょうか?

 

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117・認知症の高齢者と事故を起こしました…

 (2023.10.13更新)

先日、弊社のドライバーが夜間に走行していたところ、人影を見つけ急ブレーキを踏んだのですが、間に合わず衝突し大けがを負わせました。被害者は認知症を患っており、事故当時も車道を徘徊していたものと見られています。このような認知症の歩行者と事故を起こした場合、弊社の事故責任は軽減されるのでしょうか?

 

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116・ヘルメット着用義務化後の自転車利用

 (2023.9.15更新)

2023年4月より全国でヘルメット着用が努力義務化されました。弊社でもヘルメットの着用は個人の判断に任せていますが、万が一、自転車事故が発生した場合、ヘルメット着用を義務付けていないと事業所は責任を負うのでしょうか?

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115・弊社の従業員がひき逃げされました…

 (2023.7.11更新)

弊社の従業員がひき逃げの被害に遭いました。現場は一方通行の狭い住宅街で、夜間の帰宅途中でした。幸い、従業員の命に別状はありませんでしたが、加害者は救護もせず現場から逃走しました。

加害者はどのような罰を受け、被害者としては加害者にどのような損害賠償を求めることができますか?

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114・レンタカー会社から「放置違反金」を請求されています

 (2023.6.16更新)

弊社の従業員がレンタカーを借りたのですが、駐車違反をしてしまいました。後日、レンタカー会社から放置違反金を支払った旨の連絡があり、その金額を請求されています。駐車違反をした従業員に非がありますが、レンタカー会社にも「使用者」としての責任があると考えており納得ができないのですが…

 

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113・後方を走行していた運転者が発作を起こし追突されました

 (2023.5.16更新)

営業のためにワンボックス車を運転していた弊社の従業員が、乗用車に追突されました。幸いにも弊社の従業員は軽傷で済みましたが、追突した乗用車のドライバーは、事故時に疾病による発作を起こしていたとのことでした。このような疾病が原因の相手と事故を起こした場合、お互いの過失はどうなるのでしょうか?

 

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112・迫りくる2024年問題への対策を教えてください

 (2023.4.19更新)

物流企業の経営者です。近年の働き方改革の流れから、物流業界にも労働時間削減が求められるようになり、2024年に改善基準告示が改定され労働時間が短縮されます。改定後の改善基準告示について詳しく教えてください。

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111・河川敷から登ってきた車両との交通事故

 (2023.3.15更新)

先日、サッカー目的で河川敷を利用していた大学生が練習を終え、帰宅しようと車で河川敷を登ってきたところ、同じ坂を徒歩で登っていた弊社の従業員に衝突してしまいました。河川敷なので道路交通法は適用されないと思いますが、大学生の過失がかなり大きくなると考えられますがいかがでしょうか?

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110・部活に向かう中学生との接触事故

 (2023.2.14更新)

先日、弊社の従業員が運転中、クラブの試合に向かう途中の中学生に接触し重傷を負わせました。中学生は15名ほどの集団で歩行していましたが、顧問の引率がありませんでした。このような場合、教育委員会を所管する自治体や国に対して、責任を問えますか?

 

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109・二輪車のすり抜け走行は違法?

 (2023.1.16更新)

弊社は二輪車で商品の配達を行う事業所です。四輪車が動いている状態でのすり抜けは厳に禁止していますが、信号や渋滞などで四輪車が止まっている場合には安全確認を徹底することを条件に許可しています。はたして、停止している四輪車の横を走るすり抜け行為は違法なのでしょうか?

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108・道路外側線を走行してきた二輪車の巻込み事故

 (2022.11.17更新)

弊社の従業員が運転中、左折の際に道路外側線(歩道が設けられている道路で車道の外側に引かれているライン)を走行してきた二輪車を巻き込む事故を起こしました。弊社の運転者に過失があるのは当然ですが、二輪車も道路外側線を走行してきたことも過失があると思いますが、いかがでしょうか?

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107・高速道路での最低速度違反

 (2022.10.17更新)

高速道路では最低速度が時速50キロと定められていますが、景色のいい橋の上などで最低速度以下で走行している車を見ることがあります。万が一、最低速度違反の車に追突した場合、追突した車の過失責任はどのようになりますか?

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106・花粉症の運転者が多く困っています

 (2022.9.15更新)

残念ながら、弊社のドライバーの多くが花粉症です。花粉症と言えばスギやヒノキが有名ですが、従業員の中には、イネやブタクサに反応する者もいて、ほぼ1年中困っています。万が一、花粉症のくしゃみや、薬による眠気で事故を起こした場合の事業所の責任と、普段の対応策を教えてください。

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105・ゼブラゾーンを走行すると交通違反になりますか?

 (2022.7.15更新)

街中でよく見かけるゼブラゾーンですが、右折待ちのときなど、ついつい走行したくなります。また、時にはゼブラゾーンに停車をしている車も目にします。はたして、ゼブラゾーンを走行したり、停車すると交通違反に問われるのでしょうか? 

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104・中央分離帯から横断してきた歩行者との事故

 (2022.6.15更新)

先日、弊社のドライバーが中央分離帯のある片側2車線の追越車線を走行中、進行方向右側にある中央分離帯から高齢者が現れ、衝突して重傷を負わせてしまいました。

高齢者の横断方法に法令違反が多々見られることから、弊社のドライバーの責任は大きくないと思うのですが、如何でしょうか?

 

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103・安全運転管理者専任事業所のアルコールチェック義務化

 (2022.5.12更新)

本年4月より、5台以上の社有車を所有する安全運転管理者専任事業所に、アルコールチェックが課されることとなりました。また、10月には機器を使用しての検査が求められると聞いています。万が一、アルコールチェックを実施しなかった場合に、事業所に科せられる罰則などを教えてください。

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102・チャイルドシート不使用で傷害を負った事故の責任

 (2022.4.15更新)

先日、知り合いの会社の社員が業務運転中に乗用車に追突し、3歳の男の子が死亡しました。乗用車にはチャイルドシートが装備されていましたが、しっかりと着座していなかったとのことです。このような事故の場合、チャイルドシートに子どもを座らせていなかった被害者の責任も見逃せないと思うのですが、いかがでしょうか?

 

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101・信号のない横断歩道に差し掛かったら・・・

 (2022.3.16更新)

信号のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしていたら、自動車は横断歩道手前で停止しなければなりません。しかしながら、多くの都道府県で停止率は低迷しています。万が一、横断歩道を横断する歩行者に衝突したら、どのような交通違反に問われ、事業所はどういった責任を問われますか?

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100・キックボードの免許制度について教えてください

 (2022.2.18更新)

新聞等を見ていると、キックボードが道路交通法違反(無免許運転)で摘発されたといった記事をよく見ます。キックボードといっても色々な種類があると思いますが、具体的にどういったキックボードに免許が必要なのでしょうか?また、免許を持っていないでキックボードを運転した場合、どういった罰則を科せられますか?

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99・意識喪失による交通事故の責任

 (2022.1.14更新)

近年、意識喪失による交通事故が目立つようになりました。運転者の健康管理が重要なのは分かっていますが、費用の関係上、意識喪失に関係がある脳の検査までは手が回っていません。万が一、意識喪失による事故が発生した場合、事業所による健康管理の有無でどれくらい責任が変化するのでしょうか?

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98・コンビニ駐車場での物損事故の責任

 (2021.12.16更新)

コンビニの駐車場を走行していたところ、トラックと衝突してしまいました。幸い体に異常はなかったのですが、車の修理費用の見積が高額で驚きました。事故相手の運転者は、悪びれる様子もなく「会社の保険で対応するから」と取り付く島がありません。この誠意のない運転者個人に対して、法的にとれる措置はありませんか?

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97・ゾーン30で事故を起こすと過失割合は高くなりますか?

 (2021.11.16更新)

弊社の社屋は、歩車道の区別のない狭い道路(ゾーン30)に面しています。このような立地ですと、歩行者や自転車との事故が心配になり、時速30キロ制限よりも速度を抑えた20キロでの走行を義務付けています。万が一、ゾーン30で事故を起こした場合、一般の生活道路に比べて、過失は重くなるのでしょうか?

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96・自転車との左折事故の過失割合に納得がいきません

 (2021.10.15更新)

先日、弊社の営業車と信号無視の自転車が交差点で事故を起こしました。事故の原因は自転車の信号無視なのですが、弊社の営業車にも高い割合の過失を認められてしまいました。

 この判決に納得がいかないのですが、控訴するとまた時間も費用もかかります。控訴以外に法的手続きを取る方法はありますか?

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95・荷主が運賃交渉に応じてくれません

(2021.9.16更新)

弊社は小規模の物流会社です。小規模なので、立場が弱く弊社の窮状を荷主に理解してもらえず、運賃は低いままで会社の経営は苦しさを増すばかりです。2020年4月に国土交通省から発出された適正運賃表を示しても、相手にしてもらえません。このままでは我社は倒産してしまいます。どうすれば良いのでしょうか?

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94・新しい避難情報と事業所の対応

(2021.8.13更新)

弊社は貨物運送事業所ですが、今春から避難情報の内容が変更・強化されていると聞きました。新しい情報の内容と、災害等が発生した場合に貨物運送事業所として取るべき対応を教えて下さい。

 

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93・コロナ禍における事業所の感染対策責任

(2021.7.20更新)

物流会社で働くドライバーです。弊社ではコロナ禍にも関わらず、感染対策に積極的でなくカウンターに消毒液が置いてある程度です。このような場合、私は事業所の管理責任を問えますか?またコロナウィルスに感染したときには、労働災害保険の対象になるでしょうか?

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92・子どもとの交通事故のリスクを教えて下さい

(2021.6.15更新)

弊社の周辺には幼稚園と、小学校があり多くの子どもが通園、通学をしております。近年、業績拡大により社有車での営業を考えているのですが、従業員には子どもに対する注意を徹底しなければなりません。万が一、子どもとの交通事故を起こしたら、大人との交通事故に比べてどのようなリスクがありますか?

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91・飛び石事故によるフロントガラス破損の責任は?

(2021.5.14更新)

先日、高速道路を走行していたところ、突然フロントガラスに小石が当たりひびが入りガラス交換になりました。恐らく前車が小石を跳ねたと考えられますので、ナンバーなどは控えているのですが、本当に前車が小石を跳ねたのか確証がありません。このような場合、前車に損害賠償請求はできるのでしょうか?

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90・転回禁止場所でのUターンによる事故の責任

(2021.4.16更新)

先日、幹線道路を自家用車で走行していましたら、突然対向車線の切れ目から車がUターンしてきました。この道路は転回禁止場所だったのですが、このような無謀とも言えるUターンが原因で事故になったときの過失割合や責任について教えてください。

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89・積荷の梱包材が傷んだ際の賠償責任

(2021.3.16更新)

弊社は家電を専門に運搬している運送事業所です。先日、家電量販店から「お客様から梱包のダンボールに凹みがあったとクレームがきたから、賠償してくれ」と言われました。中身の商品が壊れたならまだしも、梱包材まで完全に保護する必要はあるのでしょうか?

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88・バス停でのバス停車が死角となって発生した事故の責任
(2021.2.15更新)

バスの事業所で安全管理を担当しています。先日あるバス停の近所の住民から「バス停に停まるバスが死角になって、後続車から歩行者などが見えない」と苦情が入りました。万が一、バスの死角が原因で事故が発生した場合、弊社はどのような責任を負いますか?

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87・アルコール依存症が疑われるドライバーへの対処法

 (2021.1.15更新)

厳罰化の中、今も飲酒運転をしてしまう人はアルコール依存症なのではないかと考えています。弊社にもお酒が大好きな社員がいるのですが、アルコール依存症かどうかは不明です。このような社員がいる場合に、会社はどのような対応を取ればよいのでしょうか?

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86・自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)搭載の義務化とは

 (2020.12.16更新)

 

2021年11月から発売される新車には、自動ブレーキの搭載が義務化されると聞きました。義務化される自動ブレーキの性能基準と、義務化に至った背景を解説していただけますでしょうか?

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85・貨物運送事業の働き方改革とは?

 (2020.11.16更新)

近年、働き方改革が叫ばれ「働き方改革関連法」が施行されましたが、貨物運送事業者は2024年まで同法導入の猶予があると聞いています。そこで質問ですが、働き方改革とはどういった制度ですか?働き方改革を放置しているとどのような罰則がありますか?

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3月21日(木)

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