エアブレーキ装着車では「バタ踏み」は危険です - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

エアブレーキ装着車では「バタ踏み」は危険です

 国土交通省では、エアブレーキを装備したトラックが、走行途中にブレーキが効かなくなり前方にいる数台の車両と衝突するという事故が、昨年度に2件発生していることから、エアブレーキ車に対して、ブレーキの「バタ踏み」をしないように、注意を呼びかけています。
 
 ご存じだとは思いますが、乗用車には油圧ブレーキが装着されていますが、大型・中型トラックには、積載時でもトラックを確実に止めるための強力な制動力を発揮させる目的で、圧縮空気の力を利用するエアブレーキが装備されています。

 エアブレーキは、ブレーキを操作するごとにエアタンクに貯めた空気を消費しますので、走行中や停止中にブレーキペダルを踏み込んだり、緩めたりする行為を短時間に繰り返す、いわゆる「バタ踏み」をすると、エア圧が低下してブレーキの効きが悪くなることがあります。

 エアタンク内の空気圧が低下しますと、エアメーターの針がレッドゾーンまで落ちるとともに警報ブザーが鳴りますので、エンジンブレーキなどを活用しフットブレーキを使用しないようにして、エンジン回転数をあげてエアが回復するのを待ってください。
 
 エアブレーキは、乗用車の油圧ブレーキと違い、踏み込む力ではなく踏み込んだ量でブレーキ力が決まるので、必要以上の量を踏み込まないようにすることも大事です。

 

(シンク出版株式会社 2013.7.3更新)

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