2013年

7月

10日

2013年 8月の運転管理

■暑さからくる、ボンヤリ事故やミスを防ごう

 8月は、暑さや夏の疲れからくるドライバーの過労に注意したい月です。居眠運転にまでは至らないとしても、ボンヤリ・うっかり運転などの危険が増加します。

 また最近、体調不良や持病の発作から運転中に意識を失ったり操作を誤るような事故を多発しています。健康管理面の指導も徹底しましょう。

 

   ■重点推進項目へ   ■管理ごよみへ

 ←  7月の運転管理へ                     9月の運転管理へ

■うっかり事故は集中力の低下から

 運転中のうっかり、ボンヤリは集中力が低下したときに起こりやすくなると言われていますが、夏場はとくに以下のような要因で集中力の低下が懸念されます。

・熱帯夜が続くことによる睡眠不足

・暑さ、強い日光による疲労

・エアコンによる体調不良

 とくに中高年の運転者は、影響を受けやすくなります。運行計画などに余裕をもたせることが大切です。

 

 また、夏場は年齢に関係なくレジャーや夏休みの疲労が業務に影響しやすい時期です。休み明けには、長い帰省渋滞での疲労が残っている可能性があります。

 休み明けの運転者にはとくに配慮しましょう。

 

 うっかりミスを防ぐには、1人ひとりの運転者に自覚を促し、ミスを起こしやすい状況に気づいてもらうことが大切です。図のようなチェックリストを活用するのもひとつの方法です。

■構内でのポカミスを防止しよう

 8月はお盆休みなどで稼働日が減少しますが、長い休みをとると緊張がゆるみ、かえって油断しがちな月でもあり、とくに構内事故などには気をつけたいと思います。この時期に構内の安全対策を見直してみるとよいでしょう。

 

 構内事故の防止対策は、構内作業の性格や作業場所の危険度が評価しやすいので、リスクアセスメントの手法をとることが有効です。

 構内でヒヤリ・ハットした体験票などをもとに、どの作業やどの場所でのリスク度が高いかを評価し、リスク度の大きいものから優先的に対策をとっていきましょう。

 たとえば、構内で車を誘導する従業員がひかれて死亡したり重傷事故などが発生した場合は、重大度が高いので発生頻度が低くても軽視できません。車の真後ろでの誘導を禁止するなどの措置が必要です。

 また、最近はウイングを上げて作業するトラックが増え、かなり高い場所にある配管や架線等も切断のリスクがあります。トラックの通過する場所の配管等の前後にガードを設置し、万が一ウイングが破損しても構内設備だけは保守できるように配慮しましょう。
内容

■重点推進項目

【すべての安全運転管理担当者の皆さんへ】

■高速道路での佇立者に注意

 帰省や夏休みのレジャードライブで高速道路の通行車両が増えます。事故やトラブルによる路肩への駐停車車両や本線上にいる歩行者に注意を促しましょう。

 昨年も、高速道路上で多くの歩行者(佇立者)事故が発生しています。

 情報表示板などに注意し、「故障車発生」などの情報を見たら、本線上に止まっている車がいるかも知れないと危険を予測するように指導してください。

【昨年8月に、こんな佇立者事故が発生!】

 平成24年8月12日早朝、東名高速道路で、左カーブの路肩にワゴン車を停め、右側のドアを開けて車の中を見ようとしていたドライバーが後続の大型トラックにはねられて死亡する事故が発生しました。
 このドライバーは家族ドライブ中に、車の中に「ムカデがいる」と家族が騒ぎ、路肩に止まって探していて事故にあいました。
 高速道路での停車は事故の発端となるので、やむを得ない場合以外は停車は禁物です。

秋の運動ポスター
秋の運動ポスター

■秋の全国交通安全運動の準備

 9月には、全国交通安全運動(21日~30日)が行われますので、今月から準備を進めましょう。

 運動の基本は「子どもと高齢者の交通事故防止」です。

 全国重点項目は、

 ・夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止

 ・全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい

  着用の徹底

 ・飲酒運転の根絶

となっています。

 日に日に日没時刻が早くなり、夜間事故の危険が増しています。早めのライト点灯と夜間運転時の安全運転など運動期間中に配布する資料について、準備しておきましょう。

 また、地域の安全運動に参加するメンバーの人選や、構内・事業所近辺で街頭指導を行う計画なども進めておくと、活動が盛り上がります。

 ※秋の全国交通安全運動用のオリジナルポスターを作成しました。よろしければ、ダウンロードして、ご活用ください → ダウンロードサイトへ

【事業用自動車の運行管理者の皆さんへ】

■国土交通省が健康管理の徹底を指示

 7月のはじめに東北自動車道や三重県の東名阪道で、観光バス・高速乗合バスを運転中のドライバーが急死したり意識を失う事故が相次いぎました。

 発作は急性大動脈解離、虚血性心疾患などで、これらの事例を受けて、国土交通省は全国のバス会社など約2300社に運転者の健康管理徹底を求める通達を出しました。

 ポイントは以下の4点です。

1 運転者の持病や薬の服用状況を確認し、異常があれば

  交代させること

2 法令に基づいた健康診断を受けさせること(

3 平成22年に同省が策定した「事業用自動車運転者の健康管理マニュアル」

  等を活用し、日頃から運転者の健康状態の把握に努め、生活習慣の改善を

  図るなど適切な健康管理指導を行うこと

4 睡眠時無呼吸症候群(SAS)など重症の睡眠障害などがないか検査し、

  適切な治療をすること

  バス事業所に限らず、運転者の健康管理には十分に配慮しましょう。

 

深夜運転に従事する運転者に対しては、6か月に1回(年2回)の特定業務従事者

 健康診断の受診が義務づけられています。

高速バスの事故を伝えるTVニュース
高速バスの事故を伝えるTVニュース

■「持病の申告」を促そう

 2年前の4月にクレーン車が集団登校の列につっこみ6人の小学生が亡くなった事故がありました。クレーン車運転者は持病があり、医師から運転しないよう厳しく指導を受けていましたが発作を起こして運転中に意識を失ったのです。
 民事訴訟判決では、運転者の勤務会社だけでなく薬の管理をしていた母親も被害者への損害賠償を命じられました。

 

 この事故などが一つの契機となって道路交通法が改正されています(施行は今年中)。

 持病があり、運転中の発作などで運転に影響を受ける可能性がある人は免許証更新時などに申告する義務があり虚偽の申告をして免許を取得すると罰せられます。

 申告すべき病気は、精神的疾患や脳の特殊疾患だけでなく、無自覚性の低血糖症(糖尿病)、重症のSAS(睡眠時無呼吸症候群)などの重度の睡眠障害、その他認知・判断・操作に影響の出る症状をもつ病気となっていますから、多くの人に可能性があります。

 

 また、昨年4月に発生した祇園暴走事故では、亡くなった運転者の勤め先社長が業務上過失致死で送検されています。病気の事実を知りながら運転をさせた疑いがあるということです。
 病気を軽視して発作により重大事故を起こすと事業所も大きなリスクを負うことを考え、「持病の懸念がある」運転者の把握に努めましょう。内容

■8月の管理ごよみ(2013年/平成25年)

 日  付   行 事 等

1日(木)~

31日(土)

・「道路ふれあい月間」 

──国土交通省では、毎年8月を「道路ふれあい月間」として、道路の正しい利用や道路愛護活動の推進に努めています。

1日(木)~

31(土)

「食品衛生月間」 

──厚生労働省では、毎年食中毒の発生しやすい8月に食品衛生管理の徹底を呼びかけています。

1日(木)

夏の省エネ総点検の日

1日(木)~

 

高速乗合バス制度一本化──すべての高速ツアーバス業者は高速乗合バス業者として一本化されます。

日(土)~

4日(日)

・第46回二輪車安全運転全国大会──二輪車運転者の安全運転技能と交通マナーの向上を図ることにより、交通事故防止を目指す目的で全日本交通安全協会が実施します。都道府県大会の優勝者が全国大会で技を競います。於:鈴鹿サーキット。

7日(水)

・立秋

7日(水)

第48回  交通安全子供自転車全国大会──都道府県で実施された地区大会の優勝チームが、代表として安全運転を競い合う。於:東京ビッグサイト

9日(金)

・パークの日──8(ぱー)9(く)の語呂合わせにより、駐車場会社パーク24が制定。同社では、路上駐車「ゼロ」を目指すことを目標にキャンペーン活動を行なっている。

10日(土)

・パレットの日──2007(平成19)年、日本パレット協会が制定しました。「パ(8)レット(10)」のごろ合わせから。

10日(土)

健康ハートの日──1985(昭和60)年に日本心臓財団などが制定。夏の間に心身のチェックをして心臓病や高血圧などの発作が多発する冬に備えるという意図です。「ハー(8)ト(10)」のごろ合わせから。

10日(土)~

・お盆帰省渋滞予測──10日前後~13日(火)に東名高速道路下り線などで渋滞発生が予測されています。上りは16日から18日が混雑予想。

13日(火)

8月の製品安全点検日──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

19日(月)

・バイクの日──1989年、政府の交通安全対策本部が二輪車の交通事故撲滅を目的に制定。この日を中心に、全国で二輪車の安全運転講習会等が展開されます。

20日(火)

・交通信号の日(設置記念日)──1931年のこの日、銀座尾張町の交差点(現在の銀座4丁目)・京橋交差点などに、日本初の3色灯自動信号機が設置されました。

23日(金)

・処暑

25日(日)

・平成25年度(第1回) 運行管理者試験

25日(日)~

31日(土)

・道路防災週間──道路防災に関する広報活動とともに、道路施設・設備点検、防災訓練などを行います。

30日(金)

~9月5日

防災週間──防災に関する対する知識を普及・啓発とともに、防災行動へと結びつける取組みが全国各地で行われます。

………………

……………………………………………………………………… 

8月上~中旬

平成25年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について (警察庁)

8月中旬

平成25年7月末における交通事故発生状況公表(警察庁)

8月下旬 ・「自動車点検整備推進運動(9~10月実施)」の広報

 

 

 

◆8月の日没時間(国立天文台天文情報センターによる)

1日(木) 福岡 19:19 大阪 19:01 東京 18:46
15日(木)

福岡 19:05

大阪 18:46 東京 18:31
31日(土) 福岡 18:46 大阪 18:26 東京 18:10

そろそろ秋が近づいています。日没時間は
日に日に早まります。早めの点灯を心がけましょう!

  早めの点灯運動については「おもいやりライト」のWEBサイト
参照してください。こちらのサイトでは、日没30分前の時間を目安に、
日本各地の9エリアに分けて点灯時間を呼びかけています。

■今日の安全スローガン──

交通安全スローガン

■今日の朝礼話題──

12月9日(金

■サイト内検索──

運行管理者 ドライバー教育ツール 指導・監督の指針に沿った安全教育に最適
SSD研究所 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理
安全運転管理.COM 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理 教育資料 ドライバー教育 運転管理
物流技術研究会 トラック 研修
事故防止 メルマガ 交通安全 メールマガジン 安全運転管理 運行管理 飲酒運転 飲酒習慣 教育

当WEBサイトのコンテンツの利用、転載、引用については「当サイトのご利用について」をご覧ください。