皆さんは交差点や広い道路でUターンするとき、どんなことに気をつけていますか?
「まず、Uターン禁止場所ではないかをチェックする」
そうですね。次に気になるのは、
「対向車が途切れたかどうかチェックする」ではないでしょうか?
そして、自分が道路の中央に寄っていて、対向車がいないと、安心してUターンしてしまう人が多いのでは?しかし、対向車より危ないのが後方からくるバイクです。
Uターン時に、こんな事故が発生しています。
※Uターンの車に衝突、バイクの高校実習助手死亡
2012年6月26日、午後7時40分頃、水戸市の国道号で県立高校実習助手(25)のバイクが、前方でUターンしようとした乗用車に衝突、この助手は出血性ショックで死亡しました。
現場は信号がある片側2車線の直線道路。交差点内でUターンしていた車の側面に、バイクが衝突しました。
※箱根新道でトラック転回中に自動二輪車が衝突し男性死亡
2012年3月25日午後0時50分ごろ、神奈川県箱根町の箱根新道の下り坂で、Uターンしようとしていたトラックに後方からきた自動二輪車の男性(42)が衝突、男性は胸などを強く打ち間もなく死亡しました。トラックは「荷物を取りに戻るため」Uターンしようとしていました。
二輪車のスピード等にも問題があったかも知れませんが、Uターンする側が後方の安全確認を十分にしていれば、相手をやり過ごして事故を防ぐことができたことでしょう。
交差点中央や道路のセンターライン付近にいると、右後方から追い越す車はいないと思い込み、ターンしてしまいがちですが、二輪車などが来ていると衝突する恐れは十分にあります。今年4月から、矢印右折信号でUターンが可能になりましたので、なおさら気をつけてください。
ちなみに、四輪車がUターンしようとして後方の二輪車と衝突したときの基本の過失割合は9対1と言われます。それだけ、Uターンは危険な行為であることを意識しましょう。
(2012.7.11更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。