皆さん、追突事故はどのような場所で多く発生しているか、ご存じでしょうか?
一般的に考えると、交差点やその付近で多発しているように思いますが、実は交通事故発生件数全体の6割以上が単路で発生し、そのほとんどは信号のない場所で発生しています。
つまり、追突事故は、信号もなく比較的交通の流れがスムーズな道路で多発しているのです。
追突事故の原因はいろいろとありますが、そのなかの一つに、ドライバーが「前車は減速・停止しない」と思い込むことがあります。
複雑に車両が行き交う交差点やその付近では、ほとんどのドライバーは、前車が減速・停止することをある程度予測しながら運転しています。
ところが、スムーズに交通が流れる単路では、あまり前車が減速・停止することを想定せずに運転しています。
単路であっても反対側の道路施設に入るために右折する車はいますし、前方に工事・事故現場などがあると、前車は予期しないところで減速・停止します。
そのとき、後続車のドライバーが漫然と運転していたり、わき見をしていると、追突事故の危険は一気に高くなるのです。
直線単路が続く道路では、つい油断して前車の動き以外のものに心を奪われることがありますが、そういう場所こそ、前車の動きに注意を向けておきましょう。
(2012.8.29更新)
多発する追突事故の原因の多くは、わき見や漫然運転など運転者のうっかりミスであり、事故防止対策には、運転者の追突原因に対する気づきが重要です。
教育用小冊子「自分で気づこう!!追突事故の危険」は、7つの事故事例をもとに自分自身の運転態度をチェックすることができ、「わき見」「思い込み」「漫然運転」による追突防止のための有効な教育教材となっています。