改善基準告示の概要

 運転者の労働条件を改善するため、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)が定められています(厚生労働省)。 → バス運転者向けはこちら

※ 2015年9月一部改正(フェリーに乗船する場合のトラック運転者特例)

※※2024年4月施行の新基準に関しては、こちらを参照してください。

■トラック運転者の基準概要

項目 改善基準告示の内容
 拘束時間 
1か月 293時間
(※ただし、労使協定があるときは、1年のうち6か月までは、1年間についての拘束時間が3,516時間を超えない範囲内において320時間まで延長可)

●1日 原則13時間 最大16時間

   (※15時間超えは1週2回以内)

 休息期間

●継続8時間以上 運転者の住所地での休息期間が、それ以外の場所での休息期間より長くなるよう努めること。

拘束時間・

休息期間の特例

 

休息期間の特例

   業務の必要上やむを得ない場合に限り、当分の間1回4時間以上の分割休息で合計10時間以上でも可。(一定期間における全勤務回数の1/2が限度)

2人乗務の特例    1日 20時間

 2人乗務(ベッド付き)の場合、最大拘束時間は1日20時間まで延長でき、休息期間は4時間まで短縮できる。

隔日勤務の特例     2暦日 21時間
 2週間で3回までは24時間が可能(夜間4時間の仮眠が必要)。ただし、2週間で総拘束時間は126時間まで。勤務終了後、継続20時間以上の休息期間が必要。

●フェリーに乗船する場合の特例

 トラック運転者に限って、フェリー乗船時間は、原則としてすべて休息期間として取り扱う。ただし、減算後の休息期間は、2人乗務の場合を除き、フェリー下船時刻から勤務終了時刻までの間の時間の2分の1を下回ってはならない。平成27年9月1日改正

運転時間

2日平均で1日あたり9時間

2週平均で1週間あたり44時間

連続運転

時間

4時間以内(運転中断には、1回連続10分以上、かつ、合計30分以上の運転離脱が必要)
休日労働 2週間に1回以内、かつ、1か月の拘束時間及び最大拘束時間の範囲内。
労働時間の取り扱い 労働時間は拘束時間から休憩時間(仮眠時間を含む)を差し引いたもの。事業場以外の休憩時間は仮眠時間を除き3時間以内。
休日の取り扱い 休日は休息期間に24時間を加算した時間。いかなる場合であっても、30時間を下回ってはならない。 
適用除外 緊急輸送・危険物輸送等の業務については、厚生労働省労働基準局長の定めにより適用除外。
最大連続運行 「1の運行」における最初の勤務から最後の勤務までの時間は144時間内。
2週平均で1週間あたり44時間

  

■バス運転者の基準概要

項目 改善基準告示の内容
 拘束時間 
4週平均で1週間当たり 65時間
(貸切バス・高速バスは労使協定がある場合、52週間のうち16週間まで、4週平均で1週間当たり71.5時間まで延長可)

●1日 原則13時間 最大16時間

   (※15時間超えは1週2回以内)

 休息期間

●継続8時間以上 運転者の住所地での休息期間が、それ以外の場所での休息期間より長くなるよう努めること。

拘束時間・

休息期間の特例

 

休息期間の特例

   業務の必要上やむを得ない場合に限り、当分の間1回4時間以上の分割休息で合計10時間以上でも可。(一定期間における全勤務回数の1/2が限度)

2人乗務の特例    1日 20時間

 2人乗務(ベッド付き)の場合、最大拘束時間は1日20時間まで延長でき、休息期間は4時間まで短縮できる。

隔日勤務の特例     2暦日 21時間
 勤務終了後、継続20時間以上の休息期間が必要。

●フェリーに乗船する場合の特例

 乗船中の2時間は拘束時間として取り扱い、それ以外は休息期間として扱う。減算後の休息期間は、フェリー下船から勤務終了時までの時間の1/2を下回ってはならない。

運転時間

●2日平均で1日あたり9時間

●4週平均で1週間あたり40時間

(貸切バス・高速バスは、労使協定がある場合、52週間のうち16週間まで、52週間の運転時間が2,080時間を超えない範囲内において、4週平均で1週間当たり44時間まで延長可)

連続運転

時間

●4時間以内(運転中断には、1回連続10分以上、かつ、合計30分以上の運転離脱が必要)

(※高速乗合バス・貸切バスのワンマン走行は運行計画上2時間以内)

休日労働 ●2週間に1回以内、かつ、4週間の拘束時間及び最大拘束時間の範囲内。
休日の取り扱い ●休日は休息期間に24時間を加算した時間。いかなる場合であっても、30時間を下回ってはならない。 
時間外労使協定 「一定期間」は2週間及び1か月以上3か月以内の期間を協定
2週平均で1週間あたり44時間

 詳しくはこちらを参照 → 厚生労働省「改善基準のポイント

今日の安全スローガン
今日の朝礼話題

12月10日(火)

サイト内検索
運行管理者 安全運転管理者 出版物 教材

──新商品を中心に紹介しています



──ハラスメント、ビジネスマナー教育用DVDを好評発売中です

運行管理者 指導監督 12項目 トラック 貨物運送事業所
交通安全 事故防止に役立つリンク集
安全運転管理.COM 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理 教育資料 ドライバー教育 運転管理

当WEBサイトのコンテンツの利用、転載、引用については「当サイトのご利用について」をご覧ください。

弊社WEBサイト、出版物においては「普通自転車」を「自転車」と表記しております。

詳しくはこちらをご参照ください。