皆さんは、高速道路に「歩行者がいる」などということは滅多にない!と考えていませんか?
しかし、最近は頻繁に高速道路上を歩行者が立ち入り、道路会社のパトロール隊に保護されたり、最悪の場合は道路を横切る際に人身事故を誘発したりしています。
高速道路会社各社の調査では、確実に歩行者の保護件数が増えているそうです。
首都高速では平成20年度には181件だった保護件数が平成23年度には247件に増加し、平成24年も4~7月の4か月で95件に上っています。阪神高速道路でも同様で平成23年度は123件と過去最高を記録、名神高速でも年間700件(NEXCO西日本管内)と高止まりしています。毎日高速道路のどこかで歩行者が歩いていると考えて間違いないのです。
高速道路に人が歩いている原因のひとつは、用を足したり落し物を拾うために降車した人ですがこれは約1割。残りの9割が外部からの侵入者で、高齢の認知症患者や泥酔者が目立つそうです。ETCゲートの普及で常駐係員が減り、人が入る事実に気づきにくくなっているのも増加の原因です。
高速道路は人の歩く道ではないとドライバーが考えていても、こうした事実を見ると、「歩行者がいるかも知れない」と危険を予測して走行するのが当然ということになります。夜間は上向きライトで、車以外の存在にも目配りをしましょう。
また、車間距離を詰めて走行していると、前車が歩行者を避けても、自車は間に合わないということにもなりかねまん。
歩行者の存在があることを念頭に置き、前車との距離をゆったりとって、常に余裕を持って走行することをおすすめします。
(シンク出版株式会社 2012.12.21更新)
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